地域の山の木でつくる
建て主からの条件は、尊敬する地元・香川県の篤業家が育てたヒノキで家を建てることでした。林家が成り立つ価格で原木を購入して、地元製材所で製材加工、乾燥など品質管理も行い、大工手間への負担は増えないかなど、山から施工まで関係者が集まって一緒に考えながらスタートしました。
2008年6月に林家さん他全員で候補となる二つの山を見て、伐採する原木を選びました。一部林道も整備して、切り出した原木を仮置きする土場を確保のうえで11月に伐採しました。直ぐ製材し、柱、板、造作材など採ることができました。梁桁は原木径と乾燥が必要であり高知県から購入しました。天井板にも高知産のスギを使いましたが他は全てヒノキです。2009年6月に上棟、2010年1月に竣工しました。